マンションの売却に必要な書類と基本的な流れ

マンションを売却する際に必要な書類はいくつかあります。

最も重要なのは登記済権利証というもの。

これはいわゆる「権利書」です。

登記済み権利証は法務局から登記に書かれている、あなた本人に交付されます。

あなたがその物件の本当の所有者だということを証明する非常に重要な書類です。

売却する際、この登記済権利証を法務局で取得し、買主に渡し移転登記(=持ち主変更)が行われます。

登記済権利証は基本的にはあなただけが法務局にて取得できます。

固定資産税納税通知書という書類も固定資産税を確認するために必要な書類です。実は不動産業者または司法書士は取得してくれるため、自分で用意しなくてもいい場合が多いです。

身分証明書と印鑑証明書、住民票もマンション売却に必要なものです。あなたから買主に所有権を変更する際に身分証と印鑑証明書と実印が必要になります。

住民票は登記されている住所と今住んでいる住所が違う場合に必要です。

売却をする際に準備するもの

売却をする際に事前に準備しなくてはならないものは、なにも書類だけではありません。

あなたのマンションがどれくらいの相場なのかをしっかりと自分自身でも確認しておく必要もあるのです。マンションの売却価格は不動産業者によって大きく変わってきます。

あなた自身が相場金額を知らなければ、不動産会社から提示された査定金額が正しいものなのかどうかを判断することができません。あなた自身が過去の中古マンションの取引事例を調べたり、複数の売却査定を活用したりすることによって、あなたのマンションの相場を確認することができます。

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家の相場をチェックしている人

あなたの住んでいるマンションの他の部屋が不動産ポータルサイトなので販売されていないかチェックするのもいいでしょう。不動産業者はなるべく早く売りたいため、安い査定金額になりがちです。

相場金額を知っておけば、相場よりも安く売られることを阻止することができます。

家を売るのに必要な書類とは?

 マンション売却の基本的な流れ

実際にマンションを売却する際、どのような流れになるのでしょうか?基本的な流れをご紹介します。

1.相場金額の把握

先ほどもご紹介した通り、あなたのマンションの相場の把握は絶対に必要です。

インターネットの不動産ポータルサイトであなたの住んでいるマンションの他の部屋が売却されていないかどうかチェックしてみましょう。

インターネットで行っているマンション売却の簡易査定を行い、大体どれくらいであなたのマンションが売却されているのか把握するのもいいかもしれません。

家を売る時の相場とは?調べ方を徹底解説

2.不動産業者を決める

マンション売却を決めた不動産屋

マンション売却の覚悟を決めたら、次はどの不動産業者に売却をお願いするか決めなければなりません。

複数の会社に査定を依頼し、営業マンの対応が良く、なぜその金額になったのが納得のいく理由をきちんと説明してくれるところを選ぶようにしましょう。

家を売る時の不動産屋の選び方

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3.媒介契約

納得いく条件を提示してくれる不動産業者がいれば「媒介契約」を結びます。媒介契約には大きく分けて2種類。複数社に売却を頼む「一般媒介」、一社に頼む「専任媒介」です。

間違いなく大丈夫だと確信できる不動産会社があれば専任媒介、とにかくいろんな会社にたくさん広告してほしい場合は一般媒介にするといいでしょう。

4.マンション売却スタート

不動産会社と媒介契約を結んだら、マンション売却の開始です。不動産業者のホームページやチラシ、不動産ポータルサイトで大々的にあなたの部屋が広告されます。

マンション売却方法と相場と注意点

5.条件交渉

マンション売却の交渉が決定した人

欲しいという人がいれば売却条件の交渉に応じなければなりません。

条件交渉といっても主に値引き交渉になります。自分がどこまで値引きを許せるのか、事前に決めておいた方が決断に迷うことはないでしょう。

内覧なども重要となるのでキチンと綺麗にしておきましょう。

家を売る時の内覧ポイントとコツ

6.売買契約

条件が折り折ったら、売買契約を結ぶことになります。不動産業者が準備した「重要事項説明」と「契約書」に基づき、あなたと買主、不動産業者が顔合わせ契約と購入代金の支払いを行います。

仮に現金での支払いの場合はその場で大金を手に入れる場合があるので、現金持ち運び用にアタッシュケースを事前に準備しておきましょう。

7.所有権変更

物件の売買契約が成立し、お金を受け取ったら所有権の変更を行います。

つまり物件の引渡しです。これを行うのは司法書士が行います。先ほどご紹介した権利証を持ち主に渡し、登記内容をあなたから買主へと変更します。これでマンション売却は完了です。

 売却の際にあれば便利なもの

マンションを購入した時の書類
売却の際に絶対に必要ではありませんが、あれば売却がスムーズに進むものがあります。

マンション購入当時の書類


それはマンション購入当時の書類です。

マンションを購入した際にマンション管理組合や不動産会社から様々な種類の書類をもらっているはずです。

書類には修繕積み立て費や管理費など、重要な情報が記載されています。書類がなくても不動産業者が独自の調査で把握することができます。

しかし書類があれば余計な仕事が減るため、業者の負担を減らしスムーズに査定や売却が進むでしょう。将来的に売却を考えているなら、マンション購入時にもらった資料は全てとっておくことをオススメします。

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